書評「カイジ「勝つべくして勝つ!」働き方の話」
こんにちは。
これを読みました。
その名のとおり、働き方に関する本です。奇をてらう働き方に関する本と思いきや、書いてあることは至極全うなもので、これらを実践することで当然にして「勝つべくして勝つ」のだと思いました。
書かれていることの多くは、仕事の実体験の中で日々感じていることで一言でいえば、「楽」な仕事をしている限り、結局のところ仕事では勝てない、というもの。でも勘違いしていけないのは、「楽」の反対は「苦」な仕事ではなく、「快」な仕事であるということ。
仕事で追求すべきは”楽”ではなく、”快”です。それを追求するからこそ、仕事が楽しくなるのです。
時間的な面でいえば、人生でもっとも長く時間を費やしているのが仕事です。これは圧倒的だと思います。だから仕事=生き方といっても言い過ぎではなく、そうであれば「仕事は単なるお金を稼ぐための手段」という考え方で割り切ってしまうのはあまりに暴論で、生き方としての働き方を個々人が真剣に考える必要があると思います。
あと、この本を読んでいて、今さらながらハッと焦ったことがあります。
ビジネス書を読んでも優秀なビジネスパーソンにはなれない、というのは、それが自主レンになっていないからです。(中略)周囲よりいい成績を残したければ、人よりも多くの力を注ぐしかありません。そのための自主レンを、自分はどれだけしているか、真剣に問うてみるべきです。
自主レンというのは、自分の専門分野、強みの強化で、人的資本の原資となるものです。そこを疎かにしてホカゴトで「自己啓発だ!」と言っていてもダメだということです。ここは僕も大いに反省するべきことです。本業の勉強を最近はかなり疎かにしていますので。
もっとも、この自分の専門分野が外的要素(市場)にマッチしているのかは、その時代時代で変わっていくので、周りを見ずに、自主レン一辺倒も危ういと思っていますので、取り巻く環境をしっかり把握しながら、その時代に合ったスキル強化につなげていくべきだと思います。
望む働き方・生き方をしたいのであれば、今自分が置かれている環境・世の中の流れをしっかり把握し、望む方向に進めるかどうか見定めていかなければいけません。
働き方に疑問を感じている人は押さえておくべき一冊です。