大企業の社員は恵まれているのか

こんにちは。


大企業の社員は恵まれているから基本的には会社を辞めない、という類の話はよく出てきますね。理由は給料と福利厚生がしっかりしてるから、というものです。


確かに法人企業統計によると大企業の平均給料は709百万円で、社会人平均給料478百万円より231百万円も高いです。その意味ではかなり恵まれていると思います。世間一般からすればもらい過ぎかも知れません。


でもそんな大企業を僕はバンバン転職してきました。理由は大企業特有の窮屈さが僕には耐えれなかったからです。特有の年功序列、意味のない極端すぎる上への配慮、意味のない前例に従う社内行事などなど。僕には無理でした。


まあ僕の場合は賃金の旨味を享受する前に会社を去ったというのはありますが、福利厚生とかのメリットを遥かに凌ぐ社蓄感デメリットに耐えれなかったです。


僕の実感としては大企業というより老舗企業にその傾向が特に強かったという印象です。


どことは言いませんが、とある老舗企業に在籍してた時、海外駐在者の出発と帰任時に空港に見送り/出迎えをする慣例があって、面識あろうがなかろうが、土日であろうがなかろうが関係なく、業務命令で空港まで行かされてたことがあります。来てもらった方も迷惑ですよね。
こんな業務、後にも先にもここだけです。時間の無駄感が半端なかった。


あと根回し地獄。社内政治が強すぎて、業務も大半はそっちに意識が言ってます。それだけで疲弊します。社内調整をしていけばいくほど原型をもはやとどめません。で、その結果、全員の総意であるアウトプットをみたら「ナンジャコリャ?」みたいなものになってて、かつ、それがその後の絶対的ルールとして君臨したり。悲劇です。


ということで単純に給与が良いから、という理由で大企業が恵まれている=会社辞めない、という理屈はシンプル化し過ぎに思います。

多くの方(特に年配者)は「今更辞めれない」というのが本音なんでしょうね、きっと。